余談だが、私はSWOT分析を「女性」として見ている。SWOT分析は冷徹で実用的な分析ツールゆえに性別をつけるなら「男性」だろうと考える人が多いのはわかる。
しかし私からすればSWOT分析は、間違いなく女性なのだ。
淡々とその機能を提供し続ける一見クールな雰囲気の中に、実は情緒豊かな側面が隠れていることをご存じだろうか?
普段は冷たい態度で接してくるが、あれは彼女なりの照れ隠しである。人がSWOT分析を終えようとする瞬間に彼女が見せる表情を見たことがあるかね?
そう、あの人恋しそうな切なげな表情が、私を萌えさせてやまない。
今風に言うとSWOT分析はツンデレ女子と言ったところか。
しかし機嫌が悪いときにはヒステリックに荒れ狂うことさえある。取扱いにはくれぐれも注意してほしい。
諸君、アクセスご苦労である。
SWOT分析分析家の四象限九々瑠(ししょうげん・くくる)である。
今回もわがSWOT分析講座をみっちりお届けするので、心して読んでほしい。
さて、SWOT分析の4つの要素は埋められただろうか? それではマトリックスに並んだ客観的事実から今後の戦略を導き出したい。ここからがSWOT分析の醍醐味である。クロスSWOT分析と呼ばれる手法を使う。すなわち、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つを様々に組み合わせ、取れる戦略の選択肢を洗い出すのだ。
クロスSWOT分析の組み合わせとしては以下があげられる。
・強み×機会 →どうすれば、強みを活かして機会をモノにできるか?
・弱み×機会 →どうすれば、弱みを克服して機会をモノにできるか?
・強み×脅威 →どうすれば、強みを活かして脅威を回避できるか?
・弱み×脅威 →どうすれば、弱みと脅威の因果関係を断ち切れるか?
また、クロスSWOT分析する場合には、過去・現在・未来の時系列を取り入れることが大切だ。
たとえば、今ある機会を逃さないために、オペレーションによって弱みを除去し、しかるのちに強みで競争優位を打ち立てる、という将来シナリオを描くといった具合だ。
脅威と弱みにも時系列上の因果関係がある。先に脅威があり、それが原因で弱みにつながるパターンと、先に弱みがあり、それが原因で脅威につながるパターンがある。
たとえば、他社製品の脅威があり、その結果、価格競争が激化し、その結果、自社の収益が悪化してしまう場合もあれば、クレームが発生し、その結果、自社の評判が落ち、その結果他社製品が台頭するという場合もあるだろう。
クロスSWOT分析には全体を俯瞰する視点が求められる。曇りなき眼で戦略を導き出してほしい。
追伸:
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