諸君、アクセスご苦労である。
SWOT分析分析家の四象限九々瑠(ししょうげん・くくる)である。
今回もわがSWOT分析講座をみっちりお届けするので、心して読んでほしい。
SWOT分析の内的要因に関する切り口はすでに伝授した。続いて外的要因の構造分析を行いながら、切り口を押さえていこう。SWOT分析を使いこなす上では、切り口をどれだけ持っているかが重要である。より多角的、多面的に分析を行うためにも、切り口は豊富に持つべきである。君たちは決して、切り口の少ない一面スウォッターになってはいけない。
外的要因とは外部環境のことである。外部環境は絶えず変化する。「強いものが生き残るのではない。環境変化に対応できるものが生き残るのだ」とかつてダーウィンは言った。耳にタコができるくらいよく聞く言葉だが、それくらい外部環境の変化を押さえておくことは重要である。外部環境の変化をとらえ損なうと、あっという間に死滅する。
ところでSWOT分析では、外部環境を機会(Opportunity)と脅威(Threat)の2つの切り口に分けている。残念ながらこれだけではもはや世の中の環境変化には対応していけない。これではかつての恐竜のように死滅するのみだ。
――SWOT分析は恐竜と同じ運命をたどりつつあるのだろうか?
私はそうは思わない。SWOT分析の優れた点は拡張性にある。SWOT分析の外部環境分析では、「3C分析」や「PEST分析」といった雑魚キャラ的なフレームワークがSWOT分析の手足となって活躍してくれる。――失礼。言葉が過ぎてしまった。これだから私は偏執的なSWOT分析マニアだとちまたで煙たがられてしまうのかもしれない。
余談だが、私の背中には両肩と背骨のラインに沿って大きく「T」の文字が刻まれている。もちろん「Threat」の「T」なのだが、これは他のフレームワークの刺客にいつ背中から襲われるかわからない自身への戒めである。もしかすると、最近特に勢力を拡大している「3C分析」が刺客を放ってくるかもしれない。あるいはSWOT分析を真似るだけの亜流フレームワーク「PEST分析」の狂信家がやけになってヒットマンと化し、私の事務所に乗り込んでくるかもしれない。そうなっても覚悟して困難に立ち向かえるように、今日も私は背中にTの字を背負っている。
どうだろう。君も背中にTの字を彫ってみないか? 決して無理強いをするつもりはないが……
追伸:
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