諸君、アクセスご苦労である。
SWOT分析分析家の四象限九々瑠(ししょうげん・くくる)である。
今回もわがSWOT分析講座をみっちりお届けするので、心して読んでほしい。
その前に告白しよう。私の体には2つのSWOT分析マトリックスが存在する。一つはすでに話した通りだ。私の胸にはSWOT分析のマトリックスがタトゥーとして彫られていて、議論が白熱すると自らの胸をホワイトボードに見立ててSWOT分析しだすことは業界人の中でもちょっとした語り草になっている。
そしてもう一つは、頭の中にあるヴァーチャルのSWOT分析マトリックスだ。そろばんを習ったことはあるかね? 少し上達してくると暗算をトレーニングするようになるだろう? その時に、「頭の中に置いたそろばんをはじけ!」と教えられなかっただろうか?
SWOT分析も同じである。残念ながら、私は頭の中にそろばんを思い描くことがうまくできず、高度な暗算をマスターすることができなかった。ところが、SWOT分析マトリックスは違った。私にとってSWOT分析マトリックスはとてもイメージしやすいものだった。今、私の頭の中にはいついかなるときにも虚構のSWOT分析マトリックスが存在し、目に触れるすべてのものをそのマトリックスの中に取り込んでいる。これこそ私が望むSWOT分析脳だよ。
どうだい? 君もこのSWOT分析脳を身に付けてたいとは思わないか?
余談が長くなったが、ここでは参考までにクロスSWOT分析のサンプルを公開しておく。
簡単なものだが、ケーススタディ形式としている。
SWOT分析を使って戦略を導き出す参考例としてほしい。
【クロスSWOT分析のケーススタディ】
印刷会社であるA社がおかれている現状を洗い出してみたところ、次のようなことが明らかになった。
■内部資源
・印刷のみならず、Webサイトの構築等インターネット事業も手がけている。
・印刷業界での業歴が長く、既存顧客の多様な印刷ニーズに応えられる。
・営業力が弱い。
■外部環境
・カタログなどの一般商業印刷は、年々価格競争が激しくなっている。
・インターネットが普及してきている。
・国内企業がグローバル化し、外資系企業の印刷需要も増えてきている。
【設問】
A社の今後の戦略方針として適さないものは、次のうちどれだろうか?
(1)営業力の弱さをインターネット上での印刷受注等の方法でカバーする。
(2)企業のグローバル化に合わせ、多言語での印刷ニーズに対応したサービスを提供する。
(3)営業力を強化して、一般商業印刷分野での新規顧客を開拓していく。
(4)これまで培ったノウハウや強みを活かして、既存顧客からの受注に力を注ぐ。
(5)利益率の高いシールやラベル等の特殊印刷に注力していく。
設問の解説と回答はこちらに記載しておく。
追伸:
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