SWOT分析――やめられないとまらないSWOT分析講座――

SWOT分析――やめられないとまらないSWOT分析講座――
ケーススタディの回答:クロスSWOT分析のケーススタディの回答編である。

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ケーススタディの回答

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これだけ! SWOT分析

諸君、アクセスご苦労である。
SWOT分析分析家の四象限九々瑠(ししょうげん・くくる)である。

今回もわがSWOT分析講座をみっちりお届けするので、心して読んでほしい。

【クロスSWOT分析のケーススタディ】

印刷会社であるA社がおかれている現状を洗い出してみたところ、次のようなことが明らかになった。

■内部資源
・印刷のみならず、Webサイトの構築等インターネット事業も手がけている。
・印刷業界での業歴が長く、既存顧客の多様な印刷ニーズに応えられる。
・営業力が弱い。

■外部環境
・カタログなどの一般商業印刷は、年々価格競争が激しくなっている。
・インターネットが普及してきている。
・国内企業がグローバル化し、外資系企業の印刷需要も増えてきている。


【設問】
A社の今後の戦略方針として適さないものは、次のうちどれだろうか?

(1)営業力の弱さをインターネット上での印刷受注等の方法でカバーする。
(2)企業のグローバル化に合わせ、多言語での印刷ニーズに対応したサービスを提供する。
(3)営業力を強化して、一般商業印刷分野での新規顧客を開拓していく。
(4)これまで培ったノウハウや強みを活かして、既存顧客からの受注に力を注ぐ。
(5)利益率の高いシールやラベル等の特殊印刷に注力していく。

【選択肢の解説】
(1)インターネットが普及している機会に乗じて、営業力の弱みを克服するというA社に適した戦略である。
(2)グローバル化の流れに乗じ、多様な印刷ニーズに応えられるA社の強みを活かした戦略である。
(3)弱みである営業力を強化するという難題に加え、さらに価格競争の激しい一般商業印刷分野での新規開拓という無謀な戦略となっている。弱みがそう簡単に克服できるとは考えにくいうえに、一般商業印刷という競争の激しい市場では、せっかくの強みである多様な印刷ノウハウも活かすことができなくなってしまう。「営業力が弱い」という弱みを克服するためには自社の強みや機会を活用するべきなのだが、選択肢(3)はその逆になっている。したがって、A社にとって最も適さない戦略であるといえよう。
(4)印刷業界での長い業歴を活かして既存顧客からの受注に力を入れ、外部の脅威を回避する戦略である。
(5)多様な印刷ニーズに応えられるA社の強みを活かし、価格競争という脅威を克服する戦略である。

【解答】
(3)営業力を強化して、一般商業印刷分野での新規顧客を開拓していく。


追伸:

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