諸君、アクセスご苦労である。
SWOT分析分析家の四象限九々瑠(ししょうげん・くくる)である。
本日もわがSWOT分析講座をみっちりお届けするので、心して読んでほしい。
SWOT分析を自分のものにするためには、SWOT分析の構造を理解しておくとよいだろう。そこでSWOT分析の構造を分析してみよう。分析とは、多面的な視点からアプローチして物事を整理して掘り下げ、その本質や構造を見極めることである。分析ツールそのものを分析するなんて、まるでヘビが自身のしっぽを喰らうかのようであるし、「自分を客観的に見ている自分」的なメタな要素も感じるが、もちろんSWOT分析だって分析の対象になるのだ。
まず、SWOT分析の要素として、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つがあるが、これは大きく内的要因と外的要因の2つに分けられる。内的要因とは、分析対象となる企業が持っているリソース(経営資源)のことである。外的要因とは、分析対象を取り巻く外部環境のことである。
SWOT分析の4つの要素のうち、内的要因は強み(Strength)と弱み(Weakness)、外的要因は、機会(Opportunity)と脅威(Threat)に分けることができよう。この内と外の要因を的確に整理できるかどうかがSWOT分析の一つのキモといえる。内的要因と外的要因がうまく整理できていなかったり、内と外の区別がつかなくなってしまったりするのはにわかスウォッターによく見られる傾向である。
例えば「既存顧客の減少」――これは内的要因だろうか? それとも外的要因だろうか?
内と外をうまく切り分けるヒントは「コントロール」である。その現象が企業自身でコントロールできるものであれば内的要因としてとらえ、コントロールできないものであれば外的要因としてとらえるとわかりやすい。
そこで「既存顧客の減少」を考えてみる。とはいえ何通りかの解釈ができてしまうのでこれだけでは判断が難しい。例えば、自社商品やサービスの魅力が失われたために既存顧客が減少しているのであれば、それは内的要因と考えることができる。自社商品やサービスの魅力を取り戻すことは努力すればできることだし、コントロールできることだからである。ところが、既存顧客が減少している原因を、顧客のニーズが多様化してしまったことに求めるとすれば、それは外的要因と考えることもできる。顧客ニーズを自社がコントロールすることは基本的には難しいからである。
自社でコントロール可能なことは、内的要因、コントロールできないことは外的要因と押さえておこう。
余計に混乱したかもしれない。もし難しければ言ってほしい。ここで言いたいことは、内と外といっても、そう簡単に切り分けれらるものでもないということだ。分析ツールのくせに、明快に割り切れない曖昧さがある。非常に人間的だ。だからこそSWOT分析は奥が深い。
追伸:
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